Kaduna’s blog

2次記憶として徒然に

2019年4月〜2019年7月の読書

お久しぶり?です.

アクセス数が減らず困惑していますが,見てくださっている方がいるので,少し頑張って更新してみました.

入社して以来,じっくり時間をとって勉強をすることができておりません.業務外にadditional な inputを行なうことが困難です.もっと,腰を据えて数学(特に確率解析)を勉強しておくべきでした(泣)

今後は四半期に一度更新できれば…くらいのスタンスで行こうと思います.

以下,書評.*1

アルゴリズム取引の正体

アルゴリズム取引に関する本ですが,調べれば分かりそうなことがつらつらと書いてあり,対象となる読者のレベルがよく分かりません.この分野は,あまり情報が表にでることがないのでやむをえない気もしますが…

本章を読んでも,深い知識や理解が得られるわけではないですが,市場や約定の仕組み・マーケットメイク戦略といったアルゴリズム取引の外観について初歩的な事実がまとまっているので,興味があれば,ざっと読むくらいでよいのではないでしょうか.数日もあれば,読み終わります. 

その他,以下の資料を眺めてました.(理解できたとは言っていません)

あと,東証はもっと分かりやすく細かい情報を開示してください. 

 

アルゴリズム取引の正体

アルゴリズム取引の正体

 

メモ.

  • IS(Implementation Shortfall)によって執行を評価.
  • 取引コスト→付随費用(手数料etc)+潜在コスト
潜在コスト 内容 備考
遅延コスト 投資の意思決定時の価格と執行時の価格の変化 時間差

Market Impact コスト

流動性の消費/取引情報の流布 短期/長期

タイミングコスト

市場価格の自己注文以外の要因による変化 複数執行時

機会コスト

執行を完了できない場合に発生するコスト  

 

アルゴリズム取引

アルゴリズム取引の書籍その2.本屋で隣に売っていたので買いました.

アルゴリズム戦略を定式化して扱っており,前書よりアカデミックな雰囲気が出ています.本文自体は100ページ程度と少なく,市場参加者・板情報・戦略それぞれのモデル化の紹介という感じです.

また,Appendixの確率論がシンプルにまとまっており,よかったです. 

 

アルゴリズム取引 (FinTechライブラリー)

アルゴリズム取引 (FinTechライブラリー)

 

 

金融工学入門

積み本の消化.

ところどころ腑に落ちないところもありますが,金融工学の基礎的かつ本質的なトピックが詰まっている(気がする),よい本でした.前書きにあるように,キャッシュ・フローを中心として,話を展開しているのが特徴的です.一読する価値はあると思います.

学部生の頃にゆっくり時間をかけて読みたかったなぁという感じです.*2

全体的に,もっと数式を用いて話の展開をしてくれれば分かりやすかった気がします.(わがまま)

例えば,Projection Pricingなどは本書の説明を読んでもしっくり来ませんでしたが,著者の資料*3を眺めていたところ,理解が深まりました.

章末問題を解くのが面倒くさいので,誰か答えを… 

 

金融工学入門 第2版

金融工学入門 第2版

 

 

pythonで学ぶ強化学習

板情報に強化学習を適応するという例*4をいくつか見かけたため,強化学習に関する本を1冊流し読みしました.

強化学習がよく分からないということが,よく分かりました…

本書が強化学習を学ぶための1冊目としてよいのかどうかは分かりませんが,説明はほどほどに,「とりえずCodeを読め!」という姿勢は好きです.

 

 

 

 

 

*1:数学書がありませんね…

*2:ちなみに,間違っているという噂もあります

*3:https://web.stanford.edu/~luen/RealOptions/Projection.pdf

*4:Courseraのreinforcement learning in finance等